入山者へお願い
山菜採り・キノコ狩りなどを目的として
入山されるみなさんへ

      

 ここカヤの平高原は、そのほとんどが「国有林」になります。
  しかも、「上信越高原国立公園」でもあります。
  ですから、大きく
森林法自然公園法という、二つのルール
   のもとに行動していただくことになります。


その1.「山菜を採りたい。」 
  とにかくブナ原生林、その周辺は山菜の宝庫です。
  ですが 、基本的には、採取してもいい山菜の種とエリアは
  ごく限られています。

★.採っても大丈夫な山菜
「タケノコ」チシマザサ(ネマガリダケ)については、管理元の森林管理署
が一般に払い下げをして採取を許しています。
これは、中間に森林組合という団体が入って「タケノコ採取許可証」を販売して
います。(1人1日¥2500)エリア、採取量についても決められています。

※ 実は、このタケノコ以外には、はっきりと『採ってもよろしい。』と許可が
出ている山菜はありません。ですから、一般に多くの人が採っている、ワラビ・
フキ・ウドなどでも本来の筋道からすると、管理元(森林管理署)に許可を得な
いと採取できないことになっています。(国有林の中に立ち入るることだけでも
正式には「入林許可」という森林管理署の許可が必要になっています。)

 現状では、国有林の国民のためのレクリエーション的な、また保健・保養的な
利用促進を考えた上で、『まあ、少しぐらいならいいでしょう。』と言うことに
なっているのだと解釈できます。

★.では、どの程度なら許されるのでしょうか?
最近では、山菜についてもマニアックな人が増えてきて、以前では食べなかった
植物を今は山菜として食べています。そこで問題になるのですが、近頃は希少な
植物にもどんどん手が伸びてきていて、自生地がかなり危険な状態にある植物が
いくつかあります。そのレッドリストのトップにあげられるギョウジャニンニク
についてなんですが、この植物はユリ科で球根を持っていて大きくなります。そ
うです、カタクリとよく似ていて、タネから大きくなって花を咲かせて実を作る
までに7〜8年はかかるのです。そういう生態をよく知った上で 山菜採りをして
ほしいのです。よく知ることによって、今自分の採ろうとしている山菜のことだ
けでなく、その回りの環境もいろいろ見えてくるのです。そこまで見えてくる
と、おのずと、自制意識が働き、乱獲にはならないはずだと思います。

 山菜の種によっては、すごく生命力が強くてたくさん採られてもほとんど衰退
しないような山菜(林道の両脇のような崩壊地にたくさん出ている種、フキ・ワ
ラビ等)もあります。しかしこのような山菜でも大勢の人間によって出ると次か
ら次から採られている近頃の現状では衰退しています。まして、森の中(崩壊地
と比較して)に自生する山菜については、たった一度の採取でも大ダメージを与
えるものがほとんどで、その採り方については並みでない慎重さが必要です。

「欲」に踊らされた採取の仕方を続けている人はまだたくさんいます。
イヌやサルと同じレベルの“本能的に採るだけの動物”として入山していないか
どうか、しばしば採る手を休めて自問してみて下さい。やっぱり自分は理性のあ
る人間なんだと気が付いたら、まわりの自然の環境に十分気を配って下さい。

★.村の文化財「北ドブ湿原」と「南ドブ湿原」
木島平村では「北ドブ湿原」と「南ドブ湿原」を文化財に指定しています。高層
湿原という特殊環境にだけみられるほんとうにきれいで貴重な植物がたくさん
あります。ここはみんなの財産として絶対に人間の手で荒らされないように守ら
なければなりません。

* 現実には、植物を盗むプロといわれるような泥棒に毎年傷め続けられていま
す。
ちなみに昨年は、湿原の中の遊歩道の両脇に大きなシャベルでほじくり返された
跡を10ヶ所ほど発見しました。盗んだ植物がなんであるかはすぐにわかります。
監視の甘さにつけ込んで、年々手口が荒くなってきています。
今後は監視を多くして、見つけたら容赦なく取り締まっていく方針です。


その2.「キノコ狩りをしたい。」
 キノコは山菜同様に種・量ともに豊富です。
キノコについては、「採取するに許可は必要なの?」と言うことさえほとんど問
題にされず、どんどん入山して平気でキノコ狩りが行われています。

基本的には、山菜と全く同じことです。
山にあるものを採取するにはなんでも許可が必要なのですが、営利目的ではな
く、レクリエーション・保健・保養のためちょっとだけ採るくらいではまあいい
でしょう‥ということです。

 どこにでも大量に育っている菌類のことだから人間はいくら採ってもかまわな
い‥‥なんてことはありません。限度というものはかならずあるはずです。キノ
コについては、動植物と比べて研究が進んでなくて解らないことが非常にたくさ
んあります。これとこれは絶滅危惧種だから保護しようというところまでは進ん
でいないようです。しかし、ここのところ急速にキノコの価値(人間が利用でき
る)が解ってきているようで、そうなってくると乱獲は避けられなくなるでしょ
う。
 そうなる前に早くしっかりしたラインをつくる必要があります。

 ※ほんとうにキノコが好きでキノコを知っている人は、森の中でのキノコの役
割がどんなに大切であるかをよく知っています。それが解ると無茶はできませ
ん。

その3.「さかな釣りをしたい。」
カヤの平高原にある川の権利を所有しているところはいろいろに分かれています
が、「さかな釣り」の場合はその川の流系から二つの漁業組合が漁業権を持って
います。
 イ.志賀高原漁業協同組合  0269-34-3005(雑魚川水系)
 ロ.高水漁業協同組合    0269-62-3646(樽川水系)

さかな釣りをしたい方は釣りをする川によって上の漁業組合の許可を得て下さ
い。
◎カヤの平高原では、『休憩所』で各漁協の釣券を扱っています。
渓流釣りをしたくて奥山まで入る人はたくさんいます。また、渓流釣りを始めて
から山が大好きになった人も多いと思います。世界一きれいな水が豊富に流れて
いる日本の渓流は、そこに住む水棲昆虫を調べている人に伺うと、どんどん環境
が悪化しているようです。水が汚れてきていて虫の数も減っているといいます。
「間もなく渓流で釣り糸を垂らせる時代も終わりだよ。」というのは単なる脅か
しではなさそうです。

・.山を管理するところ、河川の権利を所有するところ、そこでの漁業権を所有
するところとかがばらばらに分かれていることは、今まで人間がそれぞれ自分の
利益だけを追求して奥山に踏み込んできたことの証拠です。山の立場に立って山
の自然全体のことを考えていかなければならないこれからの時代は、それらがま
とまっていっしょに考えていかなければならないと思います。


【毒草】・【毒キノコ】・【遭難】に注意!

 最近の山での事故は「経験も知識もそこそこにある人」に圧倒的に多
いです。
そして、どの事故にも

 「山の自然をなめてかかっていた」

ということが原因の根底にあるようです。
 野草やキノコに関してはその土地での経験と知識が深くある人に聞くことがベ
ストなのですが、もし聞けない時、自分の過去の経験を過信した断定は絶対に避
けてください。自然界は常に流動していて、その中でいつなにが起きていてもお
かしくないからです。(今までは何もなかったのに、突然と毒性を帯びてきてい
ることもあります。)

  ※「山の自然」とは まじめ 謙虚 な態度で向き合ってください。

    そうすれば、ほとんどの山での事故はなくなるのですが。